Tuesday, November 26, 2019 9:25 AM

中国、米大使呼び出し抗議 香港人権法案に強く反発

 【北京共同】中国の鄭沢光外務次官は25日、米上下両院が「香港人権・民主主義法案」を可決したことに対し、米国のブランスタド駐中国大使を呼び出し「強烈な抗議」を伝えた。法を成立させないよう求め「内政干渉と香港への介入」をやめることを強く促した。外務省が26日、発表した。

 法案は、香港の高度な自治を保障する「一国二制度」を中国が守っているかどうか米政府に毎年検証を求める内容。鄭氏は「一切の悪い結果は米国が負うことになる」と警告、報復措置を取る構えを改めて示した。中国は上院の可決を受け、20日にも米大使館幹部を呼び出して抗議していた。

 鄭氏は、法案が「反中的で香港を混乱させる勢力の暴力犯罪行為を支持するもの」だと非難。重大な国際法違反だと主張し「強烈な憤慨と断固とした反対」を表明した。国家主権と安全、発展の利益を守る中国の決意は揺らがず「一国二制度」を徹底的に遂行するとも強調した。