Tuesday, November 26, 2019 9:29 AM

トランプ氏介入、軍に波紋 特殊部隊員処遇巡り対立

 【ワシントン共同】戦争犯罪への関与が取り沙汰された米海軍特殊部隊SEALS(シールズ)隊員の処遇を巡り、トランプ大統領が異例の介入を図り米軍で波紋が広がっている。意見が対立したスペンサー海軍長官の解任に発展したが、国防総省の説明に疑問も浮上。軍の規律が損なわれ士気を落としかねないと批判の声も出ている。

 「米軍最高司令官と秩序と規律の原則を共有しなくなった。良心に照らし、命令に従うことはできない」。スペンサー氏は24日付の辞表で、トランプ氏への抗議を鮮明にした。

 発端はトランプ氏が15日に実施したギャラガー曹長の降格処分取り消し。イラクで拘束中の過激派組織「イスラム国」(IS)戦闘員を殺害したとして軍法会議にかけられた曹長は殺人罪こそ免れたものの、戦闘員の遺体と一緒に写真を撮ったことで処分されていた。