Monday, December 02, 2019 9:23 AM
くすぶる英からの独立論 スコットランド、賛否分裂
12月12日投開票の英総選挙まで2日で残り10日。欧州連合(EU)離脱問題が最大の争点となる中、EU残留派が多い北部スコットランドでは、300年の歴史を持つ「連合王国」からの独立論がくすぶっている。世論調査では、英国から独立しEUに残留することを求める住民投票実施を訴える地域政党が優勢だ。ただ独立への賛否は割れており、期待と危機感が交錯する。
「スコットランドは英国内でいつも二流扱い。世界をリードできる力があるのに」。北海油田の採掘拠点として発展した北東部アバディーン。石油開発会社を解雇されタクシー運転手に転身したアラン・カークさん(43)が語る。油田は将来的な枯渇が不安視されるが「われわれにはウイスキー産業もある。独立後も心配ない」。
英国は、独立国家だったスコットランドが南部イングランドと1707年に統合、現在の形となった。だが文化や教育面で独自性を持つことから、独立や自治拡大を求める声は古くから存在。1970年代から北海油田の開発が進み、独立派は油田からの税収を独立を目指す根拠としてきた。(共同)
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