Wednesday, December 04, 2019 9:28 AM

マラソンコース決着せず 大通公園発着、日程は決定

 【ローザンヌ(スイス)共同=井上将志】国際オリンピック委員会(IOC)は4日、スイスのローザンヌで理事会を開き、暑さ対策で都内から札幌に会場を変更した2020年東京五輪のマラソンと競歩について、大会組織委員会が提案した札幌市中心部を2周するマラソンコースの決定を見送って異例の継続協議とした。札幌駅前通を往復する競歩のコースには同意して決着した。

 マラソンと競歩の発着点を札幌市中心部の大通公園とする会場計画は承認。男女20キロと男子50キロ競歩を含めた計5種目を8月6〜9日の大会終盤4日間に集中開催する日程も了承した。マラソンは男女とも午前7時にスタートする。

 焦点だったマラソンコースは1周目を20キロとする設定で合意したが、ワールドアスレチックス(世界陸連)は残りの約22キロについて7キロを3周する案を主張。2周目以降は継続して協議する。組織委は12月中旬に結論を出すことを目指す。