Thursday, December 05, 2019 9:22 AM

ロシア首相「困難な決定に」 9日のWADA処分へ見解

 【モスクワ共同】ロシアのメドベージェフ首相は5日、同国のドーピング検査データ改ざん問題で、世界反ドーピング機関(WADA)が9日にロシアへの処分を決定することについて「非常に困難な決定になるだろう」と述べ、厳しい内容になるとの認識を示した。国内主要放送局との公開インタビューで語った。

 メドベージェフ氏はプーチン大統領に次ぐナンバー2。ロシアへの処分の見通しを政権幹部が語ったのは初めて。WADAは9日にスイスのローザンヌで開く常任理事会で、ロシア選手団を東京五輪・パラリンピックを含む主要大会から4年間除外する処分案を審議する。潔白を証明できた選手のみが個人資格で出場を認められる見通しが強まっている。

 メドベージェフ首相は「ロシアにはドーピング問題があり、容認できないことだ」と述べ、不正対策を続けていく必要性を強調。一方でドーピング疑惑そのものが国際的に終わることのない反ロシアの動きと関連しているとも主張した。