Thursday, December 05, 2019 9:26 AM

NATO不和あらわに トランプ氏、また孤立

 【ロンドン共同】英国で3〜4日に開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は、首脳間の不和があらわになり、対外的な結束を示せず閉幕した。対ソ連で発足した軍事同盟は冷戦終結を経て、頻発するテロや中国の台頭で在り方が問い直される。各国首脳にやゆされる動画が出回ったトランプ大統領は記者会見を突如中止して帰国、孤立感を再び浮き彫りにした。

 「裏表がある」「防衛費滞納」。設立70年を記念する今回の首脳会議で目立ったのは、各国首脳をののしるトランプ氏の言葉だった。

 NATOが加盟国トルコのシリア侵攻などを統制できない「脳死」状態にあると指摘したフランスのマクロン大統領、トランプ氏をやゆする発言が暴露されたカナダのトルドー首相らにトランプ氏は口汚く反撃し、泥仕合の様相を呈した。