US Frontline News

Friday, December 06, 2019 9:29 AM

9日に第2回公聴会開催へ　米下院委、訴追状作成急ぐ

　【ワシントン共同】米下院のペロシ議長（民主党）は5日、トランプ大統領（共和党）のウクライナ疑惑を巡る弾劾審議で、刑事裁判の起訴状に相当する弾劾訴追状の作成に向け司法委員会の第2回公聴会を9日に開くと明らかにした。政府高官らの証言を報告書にまとめた情報特別委の法律顧問らを呼ぶ。来週中にも訴追状を完成させられるように作業を急ぐ。

　下院多数派の民主党は、来年2月から正式に始まる大統領選の党候補者指名争いへの影響も見据え、年内の下院本会議での弾劾訴追を目指している。情報特別委の報告書は「大統領の権限乱用」「議会調査の妨害」などがあったと指摘しており、こうした点を柱に、訴追状の具体的な条項を起案するとみられる。

　ペロシ氏は5日の記者会見で「トランプ氏は大統領は憲法上何でもできると言うが全く違う」と指摘した。民主党が一方的な弾劾手続きで世論を分断しているとの共和党などからの指摘には「分断しているのはトランプ氏だ。われわれは憲法を守ろうとしている」と反論した。