Monday, December 09, 2019 9:27 AM

英総選挙でもロシア疑惑? 「政府文書」で情報操作か

 【ロンドン共同】12日の英総選挙で政権奪還を目指す最大野党の労働党が、ジョンソン首相の主張の矛盾を証明する政府の内部文書として11月に暴露した書類が、10月にロシアの発信元からソーシャルメディアに投稿されていたことが分かった。労働党は独自に入手した真正の文書としているが、ロシアからの情報操作を疑う声が出ている。英メディアが報じた。

 ロシアの情報操作疑惑を巡っては、欧州連合(EU)離脱を決めた2016年の英国民投票や、同年の米大統領選で偽情報が拡散されたと指摘されているが、ロシア側は否定している。

 労働党のコービン党首は11月27日、政府の内部文書とする約450ページの書類を公表した。離脱後に米国と貿易協定を結ぶ際、ジョンソン氏が公的医療制度を議題にするとの内容が含まれているとし、これを否定し続けているジョンソン氏の話と食い違うと主張。「米国に公的医療を売ろうとしている」と批判した。