Monday, December 09, 2019 9:27 AM

選手の名声守るのが目的? データ改ざん、陰謀論も

 【モスクワ共同】ロシアのドーピング検査データ改ざんを巡っては、目的や実行者を巡り国内でも意見が分かれる。ロシア反ドーピング機関(RUSADA)のガヌス代表は改ざんには当局が関与しており「過去のスポーツ選手の功績や名声を守る」のが狙いだったと主張するが、ロシアの評判を落とすための陰謀とする声もあり真相は闇の中だ。

 タス通信が入手した世界反ドーピング機関(WADA)の内部報告書によると、モスクワの検査所データは昨年12月と今年1月に改ざんの痕跡があった。当時の検査所は連邦捜査委員会の管理下にあり、RUSADA職員も入れない状況だったため、ガヌス氏は改ざんの“実行犯”は「連邦捜査委員会から立ち入りを認められた当局者のはずだ」と主張する。

 ガヌス氏は「全ての検査結果が陰性ならばデータを変える必要はない」とも指摘。改ざんは確実にあったとし、プーチン大統領が主導する実態解明が必要と訴える。