Tuesday, December 10, 2019 9:30 AM

ロシア疑惑の捜査正当 監察官、政権主張退ける

 【ワシントン共同】米司法省の監察官は9日、連邦捜査局(FBI)によるトランプ政権のロシア疑惑捜査に関する報告書を発表し、着手の経緯は正当だったと結論付けた。FBI捜査を不当な政治的動機に基づく“魔女狩り”だと批判してきたトランプ大統領側の主張を退けた。

 一方、バー司法長官は9日「不十分な疑いを基に捜査が開始されたのは明白だった」と強調、監察官の出した結論に異例の不満を表明した。

 報告書は捜査開始に当たり政治的偏見はなかったとしつつ、FBIがトランプ陣営関係者の盗聴の令状を取得する際の手続きなどに「重大な不備」が17件見つかったと指摘した。