Monday, December 16, 2019 9:27 AM

33自治体でデータ復旧困難 職員メール、医療関連も

 全国約50自治体でシステム障害が発生した問題で、運営元の日本電子計算(東京)は16日、33自治体でデータの一部が消え、復旧が困難になったと明らかにした。職員のメールや、75歳以上の後期高齢者医療に関する情報などが含まれるという。了承を得ていないとして、自治体名やデータの詳細は公表していない。

 東京都内で記者会見した同社によると、自治体の情報を預かるデータセンター内の機器で4日、制御系ソフトの不具合が起き、大規模障害に発展。33自治体に関しては、ソフトが復旧した後も、一部のバックアップデータが見つからなかった。自治体側にバックアップがあれば復旧が可能としている。

 自治体への取材によると、神奈川県逗子市は1万人以上いる後期高齢者のデータにアクセスできなくなり、保険料の納付状況などが確認できない。保存していたバックアップは古く、復旧作業が難航する恐れがある。(共同)