Monday, December 16, 2019 9:28 AM

実効的な貿易管理で一致 輸出規制巡り日韓会合

 日韓両政府は16日、輸出規制を巡る局長級会合を東京都内で3年半ぶりに開き、実効性のある貿易管理を両国が進めることで一致した。梶山弘志経済産業相は記者団に対し、会合開催は「一つの進展だと思う。今後対話を重ねて(規制見直しなどを)判断する」と述べた。日韓は懸案解決に向けた対話を今後も続け、次回会合を早期にソウルで開くことで合意した。

 ただ、両国の主張には依然として隔たりがあり、今月下旬に調整されている日韓首脳会談での早期打開は見通せない。梶山氏は、輸出規制強化措置の撤回に向けた具体策に言及しなかった。

 茂木敏充外相は15日夜(日本時間16日未明)、訪問先のスペインの首都マドリードで韓国の康京和外相と約10分間対話し、元徴用工訴訟問題の解決が重要だとの認識で一致。輸出規制を巡る局長級会合について、進展を期待する考えを共有した。韓国外務省によると、康氏は日本による規制強化の早期撤回を求めた。(共同)