Thursday, December 19, 2019 9:22 AM

楽天送料ゼロは3月18日 出店者反発でも導入通知

 楽天が通販サイト「楽天市場」で、一定額以上を購入した利用者を対象に、商品の送料を出店者負担で一律無料にする制度を来年3月18日に導入することを決め、出店者に通知した。関係者が19日明らかにした。一部の出店者からは負担が重いとの反発もあり、十分な同意を得ないまま実施する形となる。出店者は独禁法で禁じる「優越的地位の乱用」に当たると訴えており、公正取引委員会の判断が注目される。

 インターネット通販を巡っては、立場の弱い出店者が不利な契約を強いられる恐れなどが指摘され、公取委が監視を強めている。専門家は送料負担の強制は独禁法上の問題となる可能性を指摘するが、楽天は「施策については関係当局と相談し、連携を図っている」としている。

 購入額が3980円以上の場合、送料を一律無料にする。サイト上ではシステムが購入額を計算して自動的に「送料無料」と表示される。出店者は送料負担に見合うコスト削減や販売価格への転嫁などが必要になる。(共同)