Friday, December 20, 2019 9:26 AM
北朝鮮、制裁免れ外貨稼ぎ 係争地悪用、ロシアも協力
北朝鮮が国連安全保障理事会の制裁を回避する抜け穴として、ロシアの影響下にある国連未加盟の係争地「アブハジア自治共和国」に少なくとも250人の出稼ぎ労働者を送り込み、外貨稼ぎの継続を図っていることが20日分かった。北朝鮮労働者を雇用するロシア人実業家が共同通信に明らかにした。
安保理決議は加盟国に北朝鮮労働者の受け入れを禁じ、今月22日までの全員送還を求めているが、国連の権威が及ばない地域が悪用されている実態が浮かんだ。
ジョージア(グルジア)北西部、黒海沿岸のアブハジアは事実上の独立状態にあり、ロシアが後ろ盾。現地で建設会社を登記し、北朝鮮労働者を雇用する極東サハリン州の実業家ユーリー・ディヤコフ氏(55)は、アブハジアが国際的には独立国として認められておらず、「国連制裁に従う義務がない」としている。(共同)
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