Friday, December 20, 2019 9:27 AM

弾劾裁判日程、不透明に 与野党、攻防激しく

 【ワシントン共同】トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡り、議会上院で開かれる弾劾裁判の日程が不透明になってきた。与党共和党、野党民主党の上院トップが19日に会談したが、裁判の進行で折り合えなかった。民主党は下院で可決した弾劾訴追決議を上院に送るのを保留し圧力をかけるなど攻防は激化。長期化すれば来年の大統領選に影響が及びかねない。

 民主党は弾劾裁判で、マルバニー大統領首席補佐官代行やボルトン前大統領補佐官ら、これまで証言していない元職を含む政権高官らを証人に呼ぶよう要求。上院多数派の共和党はこれを拒否し、新たな証人なしの短期結審、無罪判決を狙う。

 「公正な裁判」を求める民主党は、裁判で検察官役を務める下院議員らの任命も先送り。上院はこのままでは裁判を開けず、トランプ氏は弾劾訴追されたままの状態が続く。ペロシ下院議長(民主)は19日の記者会見で「公正さが示されれば決議を送付する」と語り、共和党に譲歩を求めた。