Monday, December 23, 2019 9:11 AM

新幹線車いす席「少ない」 障害者団体、改善求める

 新幹線のバリアフリー対策が不十分として、国土交通省は23日、見直しに向けた検討会の初会合を開いた。出席した障害者団体は車いす用のスペースが少ないと指摘し、改善を要望。同省は東京五輪・パラリンピックも見据え、時間がかからない対策から順に実現していく考えだ。

 さまざまな障害者団体で構成するDPI日本会議は、新幹線車両の問題点として①車いす席が少なく、東海道新幹線の例では1編成約1300席のうち2席②電動車いすが通路にはみ出してしまう③多目的トイレが少ない上に狭く、介助ができないーなどを挙げた。

 ソフト面では、インターネットで車いす席の予約・購入ができないことを紹介し「窓口でチケットを購入しようとすると数時間待たされる」と訴えた。佐藤聡事務局長は終了後、記者団に「障害のある人もない人も同じように利用できる新幹線になってほしい」と語った。(共同)