Tuesday, January 07, 2020 9:24 AM

親イラン勢力の報復警戒 イスラエル、大規模反撃も

 【エルサレム共同】米軍によるイラン精鋭部隊司令官殺害を受け、イランが中東に拠点を置く米軍に加え、米同盟国イスラエルも報復の対象だと主張した。イスラエルは地政学的に標的になりやすいため厳戒態勢を敷く。攻撃を受ければ中東最強のイスラエル軍が激しく反撃するのは必至で、戦火拡大の恐れがある。

 「イランの報復に米国が反撃するのであれば、イスラエルのテルアビブやハイファが攻撃の標的になる」。イラン革命防衛隊の元司令官で政界に影響力を持つレザイ氏は5日、こう威嚇した。トランプ大統領が、イランが攻撃した場合「大規模な反撃が待っている」とけん制したためだ。

 イスラエルは(1)シリアに展開するイラン系部隊(2)レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラ(3)パレスチナ自治区ガザの過激派「イスラム聖戦」ーに南北を挟まれた状態にある。いずれも敵対するイランの影響を受ける組織で、これまでも交戦を繰り返してきた。