Tuesday, January 07, 2020 9:24 AM

軍事行動制限の決議提出へ 米野党、イラン情勢巡り

 【ワシントン共同】米野党民主党は中東情勢が緊迫する中、トランプ政権の軍事行動を制限する決議案を今週中に下院で採決する方針を決めた。政権の独断でイランとの戦争に突入するのを阻止する狙い。民主党の賛成多数で可決の見通しだが、上院では与党共和党が多数を占めており否決の公算が大きい。米メディアが6日伝えた。

 決議案は、国際紛争での大統領権限に制約を課す戦争権限法に基づき、議会の承認がなければイランに対する軍事行動を30日以内に中止するよう求めるのが柱。

 ペロシ下院議長(民主党)は5日夜の声明で、トランプ政権が司令官殺害に際して議会への事前説明を怠ったと批判。その上で司令官殺害により「イランとの緊張を高め、米兵や外交官を危険にさらした」と非難した。