Tuesday, January 07, 2020 9:25 AM

ゴーン被告、日本非難へ きょう会見、逃亡経緯焦点

 会社法違反(特別背任)などの罪で起訴され、保釈中に中東レバノンに逃亡した前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)は7日までに、FOXビジネステレビの取材に応じた。クーデターにより日産から追放されたと主張。ベイルートで予定している8日の記者会見で、実名を挙げて日本政府や日産の関係者らを非難する考えを示した。逃亡の動機や経緯に言及するのかどうかも焦点になる。

 日産は7日、「日本の司法制度を無視した行為で極めて遺憾だ。(ゴーン被告の)不正行為について責任を追及するという基本的な方針は何ら影響を受けるものではない」との声明を出した。

 ゴーン被告はFOXの取材に、日産とフランス自動車大手ルノーの統合への反対を背景にした不当逮捕だったと指摘。日本の司法の不公平さに「憤慨した」と述べ、正当な裁判を受けられないため逃亡したと主張した。保釈条件で妻との接触が禁止されたことが「(逃亡の)最後の一押しになった」とも語った。(共同)