Tuesday, January 07, 2020 9:26 AM
国際社会、自制呼び掛け 米、イラン報復備え展開
イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官殺害による米イランの対立激化が武力衝突に発展するとの懸念が高まってきた。トランプ政権は6日、イランの報復に備え、中東地域での米軍の態勢強化を加速させた。国連のグテレス事務総長は6日、国際社会の緊張状態が「今世紀で最も高いレベルにある」と危機感を示し、自制を呼び掛けた。非難の応酬を繰り返す両国関係は緊迫、一触即発の状況が続いている。
エスパー米国防長官は記者団に「いかなる不測の事態への備えもできている」と強調した。米メディアによると、米軍が基地を置くインド洋のディエゴガルシア島にB52戦略爆撃機6機を派遣するほか、中東に約4500人増派する準備も指示した。米国は本格的な衝突は回避したい考えで、エスパー氏は報復を思いとどまるよう警告した。
イラン国会は7日、米国防総省を「テロ組織」に指定する法案を可決した。コッズ部隊に追加予算として2億ユーロ(約240億円)を割り当てることも決定した。(共同)
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