Friday, January 10, 2020 8:53 AM

イラン司令官殺害を誇示 トランプ氏、再選へ集会

 【トレド共同】11月の米大統領選で再選を狙うトランプ大統領(共和党)は9日、オハイオ州トレドで、今年初めて大規模な支持者集会を開いた。米軍によるイラン精鋭部隊司令官の殺害について「大胆な決断と行動で米国による正義をもたらした」と正当化し、「実績」を誇示した。保守派を中心とした岩盤支持層を固める狙い。

 オハイオは大統領選のたびに、民主、共和の両党候補の勝者が変動する「スイングステート(揺れる州)」と言われる重要州。トランプ氏は前回、民主党支持者も多い同州などラストベルト(さびた工業地帯)の各州で勝利。今回も、票の掘り起こしを図った。

 トランプ氏は殺害したイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が多くの人々を殺し、中東地域を混乱に陥れていたと強調。「(殺害によって)騒乱を終わらせたのに、民主党は事前説明がなかったと不満を漏らしている」と野党民主党を批判した。