Monday, January 13, 2020 9:25 AM
中東安定化へ抑制対応必要 首相、サウジ皇太子が一致
【ウラー共同】安倍晋三首相は12日夜(日本時間13日未明)、サウジアラビア北西部のウラー近郊でムハンマド皇太子と会談した。米国とイランの対立で緊迫する中東地域について「軍事衝突は世界の平和と安定に大きな影響を及ぼす」と述べ、各国の抑制的な対応が必要だと表明。ムハンマド氏は同意する考えを示した。両氏は中東の緊張緩和に向け、関係国が力を結集すべきだとの認識で一致した。
中東の大国であるサウジとイラン両国は敵対関係にあり、断交が続いている。首相の発言には、中東の安定化にサウジが果たす役割は大きいとの判断があるとみられる。首相は「事態のエスカレーションは何としても避ける必要がある」と強調。ムハンマド氏は「当事国間の対話が必要不可欠だ」と語った。
会談で首相は、海上自衛隊の中東派遣は日本関係船舶の安全航行が目的だと説明した。ムハンマド氏は「完全に支持する」と応じた。両氏は船舶の航行の安全を確保するため、引き続き連携する方針を確認した。
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