Tuesday, January 14, 2020 9:25 AM

多額工作資金の影響注目 政治家名次々

 日本でのカジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業を巡り、東京地検特捜部は14日、衆院議員秋元司容疑者(48)を再逮捕し、収賄の立件総額は700万円を超えた。中国企業「500ドットコム」側は、他にも衆院議員5人にそれぞれ現金100万円を渡したとも供述。IR事業参入を目指し、多額の工作資金を日本に持ち込んでいたとみられ、国の政策への影響がなかったかどうかが注目される。

 関係者によると、100万円ずつの提供を供述したのは、「500」社顧問だった仲里勝憲容疑者(47)=贈賄罪で起訴後に再逮捕=だ。自民党の岩屋毅前防衛相=大分3区、宮崎政久法務政務官=比例九州、中村裕之元文部科学政務官=北海道4区、船橋利実氏=比例北海道=と、日本維新の会が除名処分を決めた下地幹郎元郵政民営化担当相=比例九州=の5人の名前を挙げた。

 下地氏は、事務所職員が受け取ったと認めたが、他の4人は否定。だが、中村氏と船橋氏が代表を務める各政党支部は、「500」社が出資を表明した「加森観光」代表取締役会長の加森公人被告(76)からそれぞれ200万円と100万円の寄付を受けていた。その加森被告が14日、贈賄罪で在宅起訴された。(共同)