Wednesday, January 15, 2020 9:38 AM

負傷の桃田選手が帰国 遠征先のマレーシアから

 遠征先のマレーシアで交通事故に巻き込まれて負傷したバドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗選手(25)=NTT東日本=が15日夕、クアラルンプールから成田空港に帰国した。黒色の帽子をかぶり、サングラスと白いマスクを着けて到着ロビーに姿を見せた。足取りは負傷前と変わりなかったが、眉間には痛々しい裂傷が見て取れた。関係者によると、同日から東京都内の病院に入院し、精密検査を受けるという。

 出迎えに来たNTT東日本の須賀隆弘監督は「本当に無事で良かった。ご心配をお掛けしました。温かく見守っていただければと思います」と話した。桃田選手は既に今夏の東京五輪出場を確実としており、今後は3月中旬の全英オープン(バーミンガム)での実戦復帰を目指していく。

 負傷したのは、マレーシア・マスターズで優勝した翌日の13日午前5時ごろ。帰国で空港に向かうために乗っていたワゴン車が高速道路で大型トラックに追突した。運転手は死亡、桃田選手は顔面3カ所の裂傷と全身打撲を負った。関係者によると、14日夜に首都クアラルンプール近郊の病院を退院していた。(共同)