Wednesday, January 15, 2020 9:39 AM

経済対立、気候変動に警鐘 ダボス会議で議論へ

 【ロンドン共同】スイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)は15日、国際社会が警戒すべきリスクを分析した2020年版の報告書を発表した。短期的には経済対立、今後10年間では気候変動問題が世界のリスク要因になると指摘、政治家や企業経営者が協調して問題に対処する必要があると強調した。

 約750人の有識者らへの調査を通じてまとめられた報告書は21日からスイス・ダボスで開かれるWEF年次総会(ダボス会議)での議論のたたき台となる。

 20年に世界で経済対立と各国の国内政治の二極化が進むと分析した。国家が自国の課題を追い求める国家主義者を重用していると指摘し、同盟体制や多国間協調システムが機能不全に陥っている状況に警鐘を鳴らした。世界貿易機関(WTO)が念頭にありそうだ。