Thursday, January 16, 2020 9:45 AM

新たに3カ所で漏れ判明 福島第1原発の凍土遮水壁

 東京電力は16日、福島第1原発で汚染水低減のため実施している「凍土遮水壁」の配管から冷却材が漏れた問題で、新たに配管3本の継ぎ目から漏れを確認したと発表した。これまでに約20立方メートルが漏れたとみられるが現在は止まっており、遮水壁の機能に影響はないとしている。

 第1原発の建屋周囲(全長約1.5キロ)では、地中に埋めた凍結管に冷却材を流し、地盤を凍らせて氷の壁をつくっている。東電は、汚染水の原因となる地下水の建屋への流入を防ぐ効果があるとしている。

 東電によると、3カ所の漏れは15、16日の調査で判明。すでに見つかっていた1カ所と同じ2号機と3号機付近だった。この4カ所を含む区画に冷却材が流れないようにすると、冷却材のタンクの水位低下が止まったため、4カ所が主要な漏出元とみて原因を調べる。(共同)