Thursday, January 16, 2020 9:46 AM

新型肺炎、国内初の感染例 武漢滞在の30代男性

 厚生労働省は16日、中国湖北省武漢市に滞在歴がある神奈川県居住の30代の男性が、新型のコロナウイルスによる肺炎を発症していたと発表した。国立感染症研究所の検査で15日、感染を示す陽性反応が出た。日本国内での患者の確認は初めて。現地で感染者と接触するなどした可能性があるとみている。

 男性は既に退院。現在は自宅で療養している。発熱はないが、軽いせきは出ているという。神奈川県で同居する家族や接触した医師を含め国内で二次感染が疑われる患者は出ておらず、厚労省は「感染拡大の可能性は低い」としている。一方、ウイルスの国内流入に備え、監視態勢を強化した。

 厚労省によると、男性は海鮮市場には立ち寄っていないが、肺炎の症状が出ている人と接触していた。ただし新型肺炎の発症者だったかどうかは分かっていない。(共同)