Thursday, January 16, 2020 9:47 AM

各国に警戒継続呼び掛け WHO、新型肺炎巡り

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は16日、日本国内で初めて新型のウイルス性肺炎の患者が確認されたことを受け「中国国外で発症者が見つかるのは驚くことではなく、今後、他の国でも確認される可能性がある」として各国に警戒を継続するよう呼び掛けた。WHO西太平洋事務所がツイッターで表明した。

 WHOは、新型のコロナウイルスが最初に確認された中国湖北省武漢市では発症者の大半が海鮮市場を訪れていたが、市場に出向いていない人にも感染例があるため「人から人への感染の可能性を否定することはできない」と指摘。ただし「依然として分かっていないことが多い」とし、渡航制限などの措置を取ることは現時点では行わないよう改めて求めた。

 WHOは中国のほか、感染者が確認されたタイと日本の当局と緊密に連携しながら対応していると強調した。