Thursday, January 16, 2020 9:47 AM

大統領弾劾決議、上院提出 米史上3例目、21日審議

 【ワシントン共同】米下院は15日、トランプ大統領の弾劾裁判を上院で開始するため、昨年12月に可決した弾劾訴追決議(起訴状に相当)を上院へ提出した。上院で16日、弾劾裁判長を務めるロバーツ最高裁長官と陪審役を務める全上院議員100人が宣誓手続きを実施。21日から本格的な審議を開始する。

 米大統領の弾劾裁判開催は史上3例目となる。有罪・罷免には陪審員役を務める上院議員の3分の2の賛成が必要で、上院多数派の与党共和党は、民主党が要求する証人尋問を認めず早期の無罪判決で幕引きを図る構え。ペロシ下院議長(民主党)は15日、「公平な裁判」を求め共和党をけん制した。

 ペロシ氏は15日、弾劾裁判の検察官役に、下院の弾劾調査を主導してきたシフ情報特別委員長やナドラー司法委員長ら7人を指名。下院で民主党の賛成多数により正式に了承された。