Friday, January 17, 2020 9:27 AM

米と首脳会議で実質合意 ASEAN外相、3月に

 【ニャチャン共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)は17日、ベトナム中部ニャチャンで外相会議を開いた。議長国ベトナムは終了後、報道声明を発表。米国が提案したASEANとの特別首脳会議開催を歓迎するとし、加盟国の首脳が最終調整すると表明した。外交筋によると、トランプ大統領は3月中旬に西部ラスベガスで開催したい意向で、外相会議で実質合意した。

 一部加盟国と中国が対立する南シナ海問題を巡り、声明は国際法が「海洋上の正当な権益」の基礎になると強調、歴史的権利を主張する中国をけん制した。ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相は記者会見で、問題解決に向け、日本などASEAN域外の国の関与を歓迎すると述べた。

 トランプ氏はこれまでASEAN域内で開かれる首脳会議への出席には消極的で、昨年11月の東アジアサミットには閣僚級の派遣を見送った。ASEAN側には「東南アジア軽視」との不満が高まっていた。