Tuesday, January 21, 2020 9:32 AM

米弾劾裁判、審議入りへ 22日の冒頭陳述開始を採決

 【ワシントン共同】トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る上院の弾劾裁判は21日午後(日本時間22日午前)、審議入りする。米大統領の弾劾裁判は史上3例目。初日は裁判の進行方法を決める決議案を審議し、採決する。可決すれば、検察官役の野党民主党下院議員団とトランプ氏の弁護団による本格的な論戦となる双方の冒頭陳述を22日以降に実施する。

 決議案は、上院で多数派を占める共和党のマコネル院内総務が起草。冒頭陳述の時間は、民主党下院議員団と弁護団に24時間ずつ配分され、それぞれ2日間実施。その後、陪審員役の上院議員による質疑と再度の意見陳述を行う。民主党が求めるボルトン前大統領補佐官の証人尋問を実施するかどうかについては後日、採決で決める。

 審議は毎日午後1時から始まるため、24時間の冒頭陳述を2日間でこなすには、翌未明までかかる計算になる。民主党のシューマー院内総務は20日「米国民に重要な事実を聞いてほしくないからだ」とマコネル氏の決議案を激しく批判した。