Wednesday, January 22, 2020 9:20 AM

独自作品、映画界で存在感 ネットフリックスが好調

 【ニューヨーク共同】動画配信大手ネットフリックスが映画界で存在感を増している。来月発表されるアカデミー賞の候補として、ネットフリックスの作品が大手配給会社を抑えて最多のノミネートを獲得した。動画配信サービスは競争激化を背景に主戦場が独自作品の質や量に移ってきており、映画を積極的に製作する動きが目立つ。

 ネットフリックスが21日発表した2019年10〜12月期決算は、純利益が5億8697万ドル(約646億円)と前年同期の4.4倍に急増。有料加入者数は昨年末に全世界で1億6709万人に達した。既存加入者から安定収入を稼いでそれを独自作品の開発に回し、新規加入につなげる戦略が奏功している。

 アカデミー賞でネットフリックスの作品は、ロバート・デニーロさんが主演するマーティン・スコセッシ監督の「アイリッシュマン」の10部門を筆頭に計24部門でノミネート。「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」などを手掛けたウォルト・ディズニーの計23部門を上回った。