Friday, January 24, 2020 9:27 AM

米野党「権力乱用」追及 弾劾、連日長時間の審議

 【ワシントン共同】ウクライナ疑惑を巡る米上院の弾劾裁判で23日、検察官役の野党民主党下院議員団は2日目の冒頭陳述を実施した。2訴追条項のうち「権力乱用」について追及。再選を狙うトランプ大統領がウクライナに圧力をかけ、11月の米大統領選に介入させたと強調し「このように権力を乱用した大統領はいない」と厳しく非難した。

 弾劾裁判は21日の審議入り以来、連日深夜まで長時間の討議が続いている。普段は議場で論戦を繰り広げる上院議員100人は陪審員役で、携帯電話の持ち込みや私語は厳禁。じっと座って審議を聞くよう要求され、集中力の維持に腐心しているようだ。

 ナドラー下院司法委員長(民主党)は、ロシアとの対立を抱えるウクライナ大統領に対してトランプ氏が(1)軍事支援(2)ホワイトハウスでの首脳会談ーの見返りに、米大統領選の有力候補バイデン前副大統領(民主党)の周辺を調査するよう要求したと指摘した。バイデン氏の息子はウクライナのエネルギー関連企業で役員を務めていた。