Friday, January 24, 2020 9:27 AM

スズキが排ガス不正か 国交省、三菱自に報告指示

 スズキは24日、ディーゼルエンジンを搭載するスポーツタイプ多目的車(SUV)2車種について、オランダの自動車規制当局から排ガス制御のソフトウエアに不正があると指摘されたと発表した。一方、赤羽一嘉国土交通相は同日の記者会見で、排ガス規制を不正に逃れた疑いでドイツ検察が三菱自動車の関連会社を捜査していることに関し、日本で販売しているディーゼル車の問題の有無を報告するよう三菱自に指示したと明らかにした。

 三菱自は早期に実態を解明した上で今月中に報告する構えだ。国交省はスズキに対しても聞き取りを行っており、事実関係の把握を急ぐ。欧州で2015年以降に大きな問題となったディーゼル車の排ガス不正を巡る疑惑が、日本メーカーに波及した。

 スズキによると「ビターラ」(日本名エスクード)と「SX4 S-CROSS(エスクロス)」で、有害な窒素酸化物(N〓(Oの横に小文字のX))の排出量を少なくみせていたと指摘された。ロイター通信によると、オランダの規制当局はスズキが適切な対策を打たなければ欧州の型式認証を取り消す手続きに入るとしている。(共同)