Friday, January 24, 2020 9:29 AM

長時間審議、集中力に腐心 米弾劾裁判で上院議員

 【ワシントン共同】トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る上院の弾劾裁判は21日の審議入り以来、連日深夜まで長時間の討議が続いている。普段は議場で論戦を繰り広げる上院議員100人は陪審員役で、携帯電話の持ち込みや私語は厳禁。じっと座って審議を聞くよう要求され、集中力の維持に腐心しているようだ。

 「全ての議員は静かにするように。さもなければ投獄する」。審議は毎日午後1時に始まり、毎回冒頭で上院の衛視長が演台に立ち注意する。その後、登壇する検察官役の民主党下院議員団やトランプ氏弁護団が延々と主張を展開する運びだ。

 初日の21日は、裁判日程を巡り議論が紛糾して約13時間続き、終わったのは翌22日午前2時前だった。22、23両日の冒頭陳述も午後10時前後まで継続。論客ぞろいの上院議員が聞き役に徹するのは相当骨が折れるようで、共和党のブラント議員は米紙に「上院議員はみんな黙っていられない性格だから大変だよ」と吐露した。