Monday, January 27, 2020 9:17 AM

新型肺炎の死者81人に 中国首相が武漢視察

 【北京共同】中国共産党系メディアによると、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の発症者は27日、中国本土で2800人となり、うち死者は81人に増えた。中国の李克強首相は武漢市を視察し、感染拡大の阻止を目指す姿勢をアピール。中央政府や上海市は当初30日までだった春節(旧正月)休暇の延長や企業の休業措置を発表した。連休明けの人の移動で感染が広がらないようにする。

 カンボジア政府は27日、ウイルス感染者を国内で初確認したと発表。感染者は中国本土のほか14カ国・地域に広がった。

 中国政府は27日、海外への団体旅行禁止措置を発動した。大型連休の旅行シーズン中で、習近平指導部の危機感を反映した思い切った措置。いつ解除するか明らかにしておらず、訪日観光客の減少で日本経済への影響も予想される。