Tuesday, January 28, 2020 9:38 AM
日本、PKO死者減へ本腰 「三角協力」で医療訓練
【ニューヨーク共同】国連平和維持活動(PKO)から自衛隊部隊が離れて3年となる今年、日本政府はPKO派遣国の要員を対象に第三国での医療訓練を本格化する。国連と派遣国、日本の間の「三角パートナーシップ・プロジェクト(TPP)」で、危険度が増すPKO要員の死者減に貢献する考えだ。
負傷した要員の生存率を高めるには、現場での応急処置後、病院に搬送するまでに気道への挿管などの専門的な処置を施す必要がある。自衛隊はこうした処置を要員に訓練する。今春に2度目の試行訓練を実施し、年内の本格始動を目指す。
自衛隊の海外派遣に慎重な日本にとって、PKOの現場に派遣せずに貢献できる利点がある。PKO要員の死者がほぼ毎年100人超で高止まりし、先進国の要員が減少。派遣国が途上国ばかりになった現状も背景にある。
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