Thursday, January 30, 2020 9:23 AM
陸上ロシア勢、五輪除外も 隠蔽否認で除名処分提言
【ジュネーブ共同】世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット」(AIU)は29日、組織的な不正隠蔽を否認し続けているロシア陸連の除名処分検討を世界陸連の理事会に提言したと発表した。潔白の証明を条件に個人資格での国際大会出場を認める「中立選手」制度の凍結延長も含み、ロシア選手を東京五輪から全面除外する可能性が出てきた。
AIUは同国陸連の変わらぬ体質を非難し「世界陸連の過去の処分は再犯の抑止に失敗した」と断じた。世界陸連は「非常に深刻だ」と受け止め、提言を数日中に検討すると明らかにした。ロシア陸連が不正を認めなかった場合、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に判断を委ねるという。
世界陸連は2017年世界選手権の男子走り高跳びで銀メダルだったダニル・ルイセンコのドーピング検査を巡り、ロシア陸連の会長など複数の幹部や反ドーピングの責任者、同選手、コーチが文書偽造などで共謀したとして昨年11月に暫定的な資格停止処分を科し、不正が認定されれば除名処分を総会に提案できる手続きを承認した。
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