Thursday, January 30, 2020 9:25 AM

「アラブの大義」有名無実 米中東和平案に評価相次ぐ

 【イスタンブール共同】トランプ大統領が28日発表した新たな中東和平案に対し、アラブ諸国から評価と歓迎が相次いでいる。イスラエル寄りの内容にもかかわらず、各国が対米関係を優先した。かつて「アラブの大義」と呼ばれ、結束の象徴でもあったパレスチナ問題が有名無実化している現実が浮き彫りになった。

 「あなた方の大義はアラブとイスラム教徒の大義だ。私たちは、あなた方とともにある」

 米和平案が発表された28日、サウジアラビアのサルマン国王はパレスチナ自治政府のアッバス議長に電話でこう話したと、パレスチナ通信は詳報した。