Thursday, January 30, 2020 9:27 AM

北京、ゴーストタウン化 市民ら籠城強いられ悲鳴

 「感染が怖くて外出できない」。新型肺炎が猛威を振るう中国。100人を超える感染者が出た首都北京では30日、商業施設や飲食店が軒並みシャッターを下ろし、繁華街に人影はまばらだ。春節(旧正月)の連休中にもかかわらずゴーストタウンのような異様な静けさ。籠城生活を強いられている市民は悲鳴を上げた。

 「ここから先は立ち入り禁止だ」。北京郊外の村では30日、村民が「自警団」を結成し出入り口に赤い横断幕の規制線を張り通行人や車両を監視していた。通行規制の理由を問うと「肺炎を阻止するためだ」と話し、追い払うしぐさをした。

 北京や上海など都市部では春節に帰省した人たちが戻ると感染者が続出するとの懸念が広がり、地方出身者を排除する動きが出ている。上海の女性は「『上海語を話していない人には要注意』と互いに言い合っている」と語った。(共同)