Monday, February 03, 2020 9:22 AM

春節の免税売上高大幅減 中国株は4年ぶり下落率

 大手百貨店4社の春節(旧正月)期間中の訪日外国人客による免税売上高が、前年の春節と比べいずれも減少したことが3日分かった。4社中3社は2桁減。中国を中心とした新型コロナウイルスの感染拡大で訪日客が減ったことが響いた。3日に再開した中国・上海の株式市場は急落し、春節の連休前に比べた下落率は約4年5カ月ぶりの大きさとなった。

 百貨店の免税売上高は春節後も減少傾向が続いており、長期化が懸念される。東京株も約3カ月ぶりの安値を付けており、新型肺炎が世界の実体経済に悪影響を及ぼし始めた。

 今年の春節期間に当たる1月24〜30日の免税売上高を前年の春節(2月4〜10日)と比較した。そごう・西武は約15%減、高島屋は14.7%減、三越伊勢丹ホールディングス(HD)は約10%減、J・フロントリテイリングの運営する大丸松坂屋百貨店は約5%減少した。(共同)