Monday, February 03, 2020 9:23 AM

中国の死者SARS超える 習指導部、誤り認める

 【北京共同】中国国家衛生健康委員会は3日、新型コロナウイルスによる肺炎の死者が前日発表より57人増えたと発表した。中国の死者は計361人となり、2002〜03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の中国本土での死者数349人を超えた。新華社電によると、共産党の習近平総書記(国家主席)ら党最高指導部は3日の会議で、感染症対応に誤りがあったことを認めた。指導部が誤りを認めるのは異例。

 感染拡大で延長されていた春節(旧正月)の大型連休が明け、当局が通行人に検温をするなど厳戒態勢を敷いた。

 同委員会によると、中国本土の感染者は2829人増え、2日までに計1万7205人に達した。感染疑い例は2万人を超えた。重症者は約2300人おり、今後SARSの世界全体の死者数774人を上回る可能性も出てきた。