Tuesday, February 04, 2020 9:23 AM

入国拒否地域、拡大検討 検査対象は湖北省全域に

 安倍晋三首相は4日、衆院予算委員会で、新型コロナウイルスによる肺炎が発生した中国湖北省に滞在歴のある外国人に対する入国拒否措置に関し、中国での感染状況に応じ、対象地域の拡大も視野に検討する考えを示した。また政府は湖北省武漢市から帰国した邦人ら、感染が疑われる人の健康状態に変化がないかどうか経過観察する期間について、現行の2週間から10日に短縮すると発表した。

 症状を訴える患者が見つかった場合に検査をする対象も拡大。渡航歴は武漢市から湖北省全体に広げ、37.5度以上の発熱と呼吸器の症状があれば、肺炎と診断されていなくてもウイルス検査をする。湖北省に滞在歴のある人と長期間接触をした人も含める。

 一方、厚生労働省は国内で新たに2人の感染者が確認されたと発表した。国内で報告された感染者数は22人となった。このうち無症状感染者は4人。(共同)