Thursday, February 06, 2020 9:11 AM

三菱電機、EVパワーコンディショナーを小型・効率化へ

 三菱電機は、小型でエネルギー効率の高い電気自動車(EV)用パワーコンディショナー技術を開発した。

 同社のプレスリリースによると、EVパワーコンディショナーは、EVの電池に蓄えられている電気を家庭で使う際に必要で、小型化と高効率化を両立させることで住宅用太陽光発電(PV)で生まれる余剰電力の自家消費や、災害時の電力確保などに貢献する。

 EVパワーコンディショナーは、主にDC/DCコンバーター(直流変圧器)とDC/ACインバーター(直交流変換器)で構成され、体積の大部分はコンバーターとインバーターとつながるEVや電気配線に電流を送るためのインダクター(コイル)が占めている。

 同社はパワー半導体素子の急速スイッチング化と新しい回路の導入によってインダクターを小型化し、最適な部品配置を施すことでパワーコンディショナー(試作品)のサイズを従来の約半分に縮小。さらに新しい高効率制御技術によって低出力時の電力損失を約30%削減した。

 今後は小型で高効率のEV用パワーコンディショナーの量産に向け、さらに開発を進める。再生エネルギーの使用拡大によって低炭素社会の実現を目指す。

http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2020/0129.html