Thursday, February 06, 2020 9:34 AM

五輪組織委に対策本部 「安全安心」に幹部総動員

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は6日、感染が拡大している新型コロナウイルスに対処するため武藤敏郎事務総長を本部長とする対策本部を4日付で設立したと明らかにした。副事務総長ら6人を副本部長に充て、スポーツ、警備など11局の局長全員をメンバーに含める幹部総動員体制で「安全で安心な大会」(同事務総長)を目指す。

 東京都内で6日に開かれた記者会見で武藤氏は「(感染の広がりは)限られた状況だ。大会運営にはいささかの問題もない」と強調。だが大会は選手だけでも五輪で約1万1000人、パラで約4400人が参加。封じ込めに失敗は許されず、関係機関と協力して万全を期す方針だ。

 武藤氏は「選手、関係者が安全、安心と十分に思える大会を開く観点から対策本部を設立した」と説明。4日の第1回会合で、同ウイルスを巡る現状認識を共有し、政府や東京都、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)と緊密に連携していくことを確認したという。今後も不定期に会合を開く。(共同)