Thursday, February 06, 2020 9:35 AM

ナイキ、2月末に新厚底 五輪使用可、他社も対応

 【ニューヨーク共同】スポーツ用品大手ナイキは5日、男女マラソンの世界新など好記録が相次いでいた厚底シューズの新モデルを29日に発売すると発表した。ワールドアスレチックス(世界陸連)の新規則に抵触せず、7〜8月の東京五輪で使える見込み。

 商品名は「エアズームアルファフライネクスト%」。反発力を生む炭素繊維のプレートは1枚で、英紙ガーディアン(電子版)によると底の厚さは3.95センチと規定の4センチに収めた。男子マラソンで世界記録を持つエリウド・キプチョゲ(ケニア)がこの試作品を履き、昨年10月の特別レースで非公式記録ながら42.195キロで史上初の2時間切りを達成した。

 相次ぐ好タイムで靴の影響の大きさについて議論が起こり、世界陸連は1月31日に底の厚さ、プレートを1枚以下とすること、4月30日以降の大会で使う靴は4カ月以上市販されていることなどの新ルールを発表。多くのトップ選手が履く現行の「ヴェイパーフライ」シリーズは容認された。