Thursday, February 06, 2020 9:36 AM

米、信教自由で国際枠組み 27カ国参加、迫害防ぐ

 【ワシントン共同】ポンペオ米国務長官は5日、宗教迫害を防ぎ、信教の自由を守るための多国間の枠組み「国際宗教自由同盟」を創設したと発表した。国務省によると現時点で米英など27カ国が参加している。

 ポンペオ氏は声明で「信教の自由に対する脅威は世界規模だ。同盟は迫害された人々を擁護する」と説明。5日の会合では、イスラム教徒の少数民族、ウイグル族の迫害など宗教弾圧が続く中国を名指しし「非難する」と強調した。

 トランプ政権は昨年7月、同盟発足を目指す方針を表明し、各国に参加を呼び掛けていた。中国に人権問題で圧力を加えるとともに、今年11月に大統領選を控えるトランプ大統領にとっては国内支持基盤の一つであるキリスト教右派にアピールする狙いもあるとみられる。