Friday, February 07, 2020 9:21 AM

ウイルス検査の態勢増強へ 加藤厚労相、新型肺炎巡り

 加藤勝信厚生労働相は7日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルスによる肺炎を巡り、ウイルス検査を実施できる関係機関を増やす方針を示した。現在は国立感染症研究所や地方衛生研究所など60カ所で対応できると言及し「今後を考え、さらに増強する。大学の医学部や民間機関でも実施できるかもしれないとの話がある。連携を取りながら処理能力を国全体として上げる」と述べた。

 感染が疑われる場合の窓口となる外来診察の充実を図る考えも示した。「(市区町村ごとの)各1次医療圏で1カ所は少なくともつくることを含め、地方自治体にお願いしている」と述べた。

 加藤氏はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」での集団感染に関し、船内に残る乗客や乗員への対応について「人権的な配慮が必要だ。他方で感染が拡大しないための早め早めの手当ても必要で、バランスをどう取るかだ」と説明。普段使用している医薬品が不足しそうだとの声があることに言及し「しっかり供給し、薬剤師にも対応してもらう」とした。(共同)