Friday, February 07, 2020 9:21 AM

本国送還後に138人死亡 米目指すエルサルバドル人

 【ロサンゼルス共同】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは6日までに、米国への移住が認められず本国の中米エルサルバドルに送還された人のうち、2013年以降少なくとも138人が殺害されたとする報告書を公表した。トランプ政権が難民認定を厳格化し「無情な政策がもたらす悲劇的な結果に目をつぶっている」と批判した。

 同団体は米国からの送還者や家族、政府、非政府組織の関係者と、米移民当局者ら計約150人に聞き取りを実施した。

 報告書によると、犯罪集団から脅迫を受けた警官だった女性は難民申請が認められず、送還された後に殺害された。犯罪集団に銃撃されたとみられている。別の男性は犯罪集団の勧誘を断り米国を目指したが本国に戻され、その約4カ月後に殺害されたという。