Monday, September 26, 2016 10:19 AM

タカタに5社が入札

 身売りに出ているタカタに、投資ファンド運営会社のKKR&Co.、フレックスエヌゲイト、エアバッグのメーカーであるオートリブ、ダイセル、キーセーフティスシステムズの5社が入札した。入札側は、タカタのリコールによる費用と法的責任にいかに対処すべきかの基本方針の提案書を提出するように求められた。タカタは9月27日から29日を目処に、顧客である自動車メーカーと、入札の件で話し合いを開始する予定。

 タカタの買収は、今後数年間にわたり、エアバッグのインフレーターのリコールが続くとみられる状況下にあるため、多くの世界的自動車メーカーによって慎重に検討されることになる。約1億のタカタのエアバッグがリコールされており、同社は、破裂し、金属製の破片を乗員に向けて撒き散らす可能性があるエアバッグのインフレーター訴訟、調査、巨額の賠償に直面している。タカタはまた、エアバッグの欠陥に対して、NHTSA(運輸省道路交通安全局)による7000万ドルの罰金命令も受けている。同社の欠陥があるエアバッグのインフレーターが原因で、世界中で15人が死亡した。この中では、米国での死者が最も多い。現時点で自動車メーカーによって負担されている大規模リコールの費用は100億ドル近いと見られている。